臆病な私でも恋はできるのか。
「入居確定…?」
柊くんの携帯に届いたメッセージを読み上げる私。
「良かったね!」
「えっええ?!どうしてですか?その写真で!?」
驚きすぎて大きな声で勢いよくそう聞く。
「雪柳さんは可愛い子に目がないからね」
「か!可愛くなんてありません!私なんて、ぱっとしないし…」
「そんなことないよ?」
真っ直ぐな目でそう言われる。
条件的にまじまじと自分の顔を見ることになった私。
でも、自分ではどこが良いのか分からなかった。