臆病な私でも恋はできるのか。




一階から、大きな音がした。


ガッシャン!というものが崩れ落ちる音だ。


何事かと二人で下に降りると、雪柳さんがキッチンでうずくまっていた。



「だっ大丈夫ですか?!」



駆け寄ると雪柳さんの周りに1つの箱が落ちているのが見えた。



「おと…した」



雪柳さんが抱え込む足を見ればすでに真っ赤に腫れ上がっていた。



「びょっ病院!」
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