臆病な私でも恋はできるのか。
「やっぱり綺麗…」
いつ来ても彰人くんの部屋は片付いているのだ。
「物が少ないからかも」
「でも、きっと綺麗好きなんだよ。羨ましい」
「そう?でも沙織ちゃんもきちんと片付いているじゃん」
「そうかなぁ」
部屋を眺めつつ中に入ると、彰人くんはベットに腰掛け、私をとなりへ呼んだ。
「それで…話って…何?」
夜だからか少し落ち着いて聞こえる彰人くんの声。
なんだか緊張してきた。