臆病な私でも恋はできるのか。




彰人くんはいったいどう思うのだろう。

考えれば考えるだけ不安が募る。

別れを切り出されたら…



「あの…ね?」



声が震える。



「どうしたの。本当に怖い夢でもみた?」


優しく肩をさすってくれる彰人くんに、私は首を横にふる。



「あの…ずっと言わなくちゃと思ってて…その…」



じっと優しい顔で私を見てくれる彰人くん。

一度目線を外し、もう一度しっかり彰人くんの顔をみた。
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