臆病な私でも恋はできるのか。
ありがとうの気持ち
それから、お互いに勉強を頑張り、無事志望校に入学を果たした私たちは大学生活を謳歌していた。
「Hello?」
「ちょっとネイティヴなのやめてくれませんか」
「ごめんなさい。彰人くんこの時間大丈夫ですか?」
「いつもそれ聞くね。大丈夫だよ」
週に一度の電話が楽しみで仕方がない。
毎日メールはしているのだけど、電話は週に一度と決めているのだ。
「彰人くんは、今週女の子からラブレターや告白はありましたか?」
「…沙織ちゃんは」
「私…は……先に彰人くんです」
この報告も毎回のお決まりのようになっている。