臆病な私でも恋はできるのか。




「良い人なんだろうな?」


「それは、もちろん!」


「なら、帰国するときに会わせなさい」


「…お父さんも帰るの?」


「あぁ」


「そう…じゃあ伝えておく」



わわ、帰るのが楽しみなようでちょっとドキドキしてきた…大丈夫なのかな…


お父さんってば、最近私への気持ちを隠せていないよね。

昔は、構いすぎて嫌われるのが怖くて少し素っ気なくしていたらしい。

お父さんにもちゃんと寂しかったと伝えたら泣いて謝ってきた。

厳格な父というイメージがガラリと変わる1日だった。
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