臆病な私でも恋はできるのか。




「あ、もしもし?彰人くん?…うん。私…うん……まだこっちで手続きが残っていて…そう…終わり次第帰りたいと思ってはいるのだけど……ごめんね?また電話する」



これで完璧じゃない?

携帯を閉じ、航空券を手に搭乗口に向かった。



空港でのすれ違いざまの言葉が聞き取れるようになった。



「Saori!!」



ほら、名前なんてこんなにも自然に…自然に…ん??
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