臆病な私でも恋はできるのか。
「彰人は本当に素敵な子を連れてきてくれたね!」
雪柳さんがそう言うと、
「良かったね」
柊くんは、私を見てそう言ってくれた。
「もう、早く戻ってよ。この感想を沙織ちゃんの声で聞きたい…」
「雪柳さんかっこいいです〜」
さらりと柊くんがそう言う。
それは私の声なのだけど…
「いや、彰人が入ってるってわかってるから嬉しくない…」
「それならにやけないで下さーい」
…わ、私はどんな気持ちで居れば…?