臆病な私でも恋はできるのか。



「彰人は本当に素敵な子を連れてきてくれたね!」



雪柳さんがそう言うと、



「良かったね」



柊くんは、私を見てそう言ってくれた。



「もう、早く戻ってよ。この感想を沙織ちゃんの声で聞きたい…」


「雪柳さんかっこいいです〜」



さらりと柊くんがそう言う。

それは私の声なのだけど…



「いや、彰人が入ってるってわかってるから嬉しくない…」


「それならにやけないで下さーい」



…わ、私はどんな気持ちで居れば…?
< 58 / 419 >

この作品をシェア

pagetop