臆病な私でも恋はできるのか。
「それで?入れ替わったのはいつなの?」
「今日。雪柳さんに電話かけた少し前くらい」
「あ、もしかして不便なことが起き難いように野茨さんを連れてきたの?」
「そう」
「へえ!あ、それで?病院には行ったの?」
「え?いや、まさか信じてくれる人が居るとは思ってなくて行ってないかな」
「うーん、まあ僕くらいだろうね。鷺草くんは信じてくれなさそう」
た、確かに。
は?ふざけたこと言うな。なんて言われちゃいそう。
「あ!当分の間鷺草くんにはこのまま秘密にしようよ」
「え?!」
そ、それはひどくないですか?
「いいですね!」
「でしょ〜」
そ、それで良いの?!