臆病な私でも恋はできるのか。
雪柳さんは多才な方で料理もすごく美味しかった。
パーティだからと何品も出てくる料理に机の上はいっぱいいっぱいで…
入れ替わっていることを知っている雪柳さんは、私にどんどんと料理を渡してくれた。
柊くんの身体だからか、いつもより沢山入るのでばかみたいに食べてしまった。
和気藹々と過ごせたのは良かったのだけど、その分お酒が進んだようで雪柳さんはへらへらと笑いながらどんどんお酒を開けようとするし、それに乗せられた鷺草さんはすでに潰れていた。
「ちょっと、雪柳さん!もうだめですって!」
必死に柊くんが止めに入るのだけど、
「可愛いな〜沙織ちゃん〜だいすきだよ〜」
と私の身体を抱きしめようとする雪柳さん。
「おい、俺だっつの!」
「だっだめです!」
雪柳さんと柊くんの間に入り込む私。