臆病な私でも恋はできるのか。
鼓動が早くなるのが分かる。
リビングにいる二人が起きないように細心の注意を払いながらこっそりとお風呂場に移動する。
お風呂場はリビングから出て廊下を通った先にあった。
中を見てみると割と広い浴室で、二人入ってもまだ余裕があるように見えた。
ドアの前に入浴中の札を掛けておいた。
「目を…閉じて下さい…」
「うん…」
柊くんが目を閉じたのを確認し、服を脱がす。
自分相手にしているのに、なんだろうこのドキドキ感は。
下着を脱がすのも恥ずかしい。
「で…できました…ゆっくり歩いて下さい」
柊くんの手を取り、浴室まで案内する。
良かった…完食もしないし、夜ご飯もあまり食べないからお腹周りぶよぶよじゃない。
それだけはこれまでの自分に感謝。