臆病な私でも恋はできるのか。
何をするのかと思えば、
「ここに座って」
と言われ、言われた通りに座る私。
すると、ドライヤーのスイッチがオンになり私の頭に向けられた。
「一度やってみたかったんだよね〜誰かの髪乾かすの」
そう言ってにこにこしながら乾かしてくれる。
「誰かのって言っても自分なんだけど」
「そ…そうですね」
「元に戻ったら……」
「え?」
ドライヤーの音であまり聞こえない言葉。
「な、何言ってんだろうね!」
「え…っと?」
聞こえなかったのだけど…まあ…いいかな…?