臆病な私でも恋はできるのか。
「ふふっ…髪を乾かされるのもなんだかくすぐったいです」
「そうなの…?」
人に触れられてるっていうのが大きいのかな?
ドライヤーの熱だけじゃなくて、人の温もりを感じられる気がする。
「…暖かいなぁ」
「あっ熱かった?!」
「え!?あっ違います!大丈夫です!」
まさかぽつりと呟いた言葉が聞こえるなんて。
「そっか!良かった〜」
安心そうに笑う柊くんにつられてか私も笑顔になった。