臆病な私でも恋はできるのか。
「恋かぁ…」
「はい…でも、私…恋とかしたことなくて…よく分からなくて…」
「したいと思ってするものじゃないからね」
「…そう…ですよね…」
「でも、早く戻りたいよね」
うーんと考える素振りを見せる雪柳さん。
何か方法を考えてくれているのかな?
そのころにはアイスも食べ終わっていた。
「じゃあ、協力する!家の中での二人の接点が多くなるように力貸すね!」
そう言ってブランコから降りる雪柳さん。
私のアイスのゴミをぱっと掴んでゴミ箱に捨ててくれる。
「早く元に戻って可愛いお洋服着たいもんね?」
にっと笑い公園を出る雪柳さんの後ろで、バレていたのかと顔が赤くなる自分がいた。