臆病な私でも恋はできるのか。
コンビニからの帰り道は雪柳さんが街の紹介をしてくれた。
学校までの道のりや、駅の行き方なんかは全部柊くんに聞いてと言われた。
雪柳さんは、ほとんど家に籠もりがちらしくそんなに道に詳しくないらしい。
「あの…これから沢山迷惑もお掛けするかもしれないのですが…よ…よろしくお願い致します…」
「こちらこそ!お兄ちゃんだと思って沢山頼ってくれれば良いからね!あ、でも出来れば元の姿に戻った時にお兄ちゃんって言って欲しいかな〜」
「えっ…と…」
「よーし!もうすぐお家だよ!妹!」
「あ、あの…深夜なので…」
「そうだった…!」
…少し変なところもあるけれど…雪柳さんなら頼りになりそうだ。
お…お兄ちゃん…はいつか…呼んでみることにしよう。