臆病な私でも恋はできるのか。




って!斜め前の席?!

…私、斜め前の席の人の顔と名前まで知らなかったの?


「本当申し訳ないな…」


ぽつりと呟いた言葉が聞こえていたらしく、イケメンが振り向く。


「ん?」


「わわわわ!はっ早く着替えてください!」


着替えの途中でこっちを向くのは止めて!


「あ、ごめん」


着替え終わった後、シャツを渡される。


「本当にすみませんでした」


「洗ってくれるんだし、もういいよ」


優しい…


「あと、俺、柊 彰人。覚えてくれると嬉しいな」


「も…もちろん…です!」
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