藤色関係もよう


「わたしも奈緒子さんだな~。て言うか、私だけ誰にも愛されないことになっちゃうんですけど、一番年下なのに。」



「ほんとだ。」

とあゆちゃん。素っ気ないなあ、相変わらず。


「鈴ちゃんも大好きだよ~。鈴ちゃんはツンデレの妹として可愛がってるの!」


「もっと照れたときみたいに笑えば奈緒子と同じくらいの破壊力なのにね、」

とあゆちゃん。


「ちょっと、歩!そういう嘘っぱち止めてよ!」

と顔を赤くする鈴ちゃん。
あー照れてる、本当に可愛い。


あゆちゃんは鈴ちゃんの可愛いを引き出すのがうまい。
二人で珍しくからかいあっている、あゆちゃん優勢だけど。

可愛いって言うとまた怒っちゃうからやめよう。


「歩、ほんと怒るよ。」
ほら、あゆちゃん怒られた。


話を戻そう。



「でもあゆちゃんさ、彼氏いなくて寂しくなったときとかどうするの?」


「奈緒子さんUターンめっちゃ急ですね。」

鈴ちゃんが怪しげに私をチラ見。
おっと、流石に急すぎたかな?


「あは、うーん、そーだね、、まあね~。寂しくなったらその時に考えるよ。」

そういったあと、伏し目がちに亜麻色のシャンパンに口をつけたまま、こちらを見てくれない。


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