藤色関係もよう
暫くキスしていると、
彼女の眉間にはしわが寄る。
とんとんと、胸を叩かれるけど両方の手を自分の両手でぎゅっとにぎって、貝殻をつくる。
それを枕に押し付けて
抵抗する気もない抵抗を、無理矢理やめさせる。
さらに深いところまで、
彼女を苦しめる。
息があがって、彼女の薄くて白い陶器のような、作り物みたいな肩が
上下するのと同時に手の拘束をといて、ぎゅう、と腕にしがみついてくる。
苦しいけど切なつて、やっぱりどこか不満足そうな、
何かを求めてるかお。
いつのまにか、自分の呼吸も乱れぎみで。
何か彼女が喋りたいようなので、一旦休憩。
ベッドに横になって、至近距離のまま、
さらさらした黒髪の感触を楽しむ。