藤色関係もよう
「なおこさんって、可愛すぎるし、マメだしほんとに凄いよね。可愛いし。」
「そうだね~、でも、ちょっと頑張りすぎだよね。」
「あゆみは恋愛に対して頑張らなさすぎだよね。」
と鈴音がにっこり。
「だから続かないんだよって言いたいの?にやにやしすぎ。ベースは頑張ってるんだから鈴音には影響ないでしょ、文句言わないでよ。」
「文句じゃないよ。ぜーんぜん、」
どんぐりのネックレスが首を振るのに合わせてシャラシャラと揺れている。
時々、鈴音は何を考えているのか分からない。知ろうとしていないからっていうのもあるけれど。
それにしても分からない。
わたしの知るなかではぶっちぎり一番の不思議ちゃん。
「、、合わせよっか。奈緒子にプレッシャーかけよ。」
ドラムはわたしの仲の良い女友達のなかではぶっちぎり一番の実力。