藤色関係もよう
いつのまにか箸を手に取り、玉子を食べている。
「あー、茶碗蒸し頼んでくれる?」
「頼みますけど、奈緒子は待ってると思うんですけど、、、」
「うん、だから寄り道だって。」
そんな言い合いをしながら寿司をたべていたら、後輩の大輔が帰ってきた。
「うわ、風太郎さん!こんにちは!」
「え、大輔、先輩と関わりあるんだ。」
大輔と先輩だと3つも学年違うのに。
「おれも建築科なんで、お世話になってるんです。」
なるほど。
そのあとは3人で奈緒子のはなしばっかり。
奈緒子さんはまじでやばい、ほんとに羨ましい。と大輔は褒めちぎる。
後輩たちはみんな奈緒子のこと好きなんだろうな、当たり前か。
「でも、奈緒子さんってやっぱり女の子からは印象良くないんですかね?」
大輔の素朴な疑問。
「まあ去年まではタメの女子からなんとなく避けられてたみたいだけど、もう奈緒子と同い年の人は殆どいなくなったからなあ。前よりは絶対居やすくなったでしょ。」