銀髪と呪眼と赤い外套~夢の競演特別編~
第四章
メグ
修内太と乙女が、スケルトンの群れへと突っ込んでいく。
乙女はまだいい。
あいつ、あんなか弱そうな外見でかなりの修羅場を潜ってきていると見た。
一対多数の戦いにも慣れていそうだ。
スケルトンの群れ程度ならば一時間や二時間は粘ってくれそうだ。
…でも修内太はまだ実戦慣れしていない。
そりゃあ竜との戦いの時に比べれば相手は弱いけど、それでも数が尋常じゃない。
何しろ無限の軍勢だ。
修内太の魔力じゃ長くはもたないだろう。
彼の魔力が底をつく前に、早い所こっちの仕事を済まさなければならない。
「よし」
ちょうど乙女との戦いの時に、右手に氷の刃を創り出している。
私はその刃で、自らの左手首に傷を付けた。
…ボタボタと滴り落ちる血液。
『再生』が始まる前に、手早くしなければならない。
私は滴る血を利用して、屋上の床に六芒星を描いた。
それを取り囲むように神代の文字と記号で術式を書き込み、円で囲む。
更にその円を囲んで術式。
それを再び円で囲む。
左手首の傷が再生する頃には、場には魔方陣が形成されていた。
…チラリと乙女達の方を見る。
派手にスケルトンがバラバラに砕かれているのが見えた。
頑張ってくれている。
「もう少し持ち堪えててよ…」
私は魔方陣の中央に立ち、左手をぎゅっと握り締めた。
乙女はまだいい。
あいつ、あんなか弱そうな外見でかなりの修羅場を潜ってきていると見た。
一対多数の戦いにも慣れていそうだ。
スケルトンの群れ程度ならば一時間や二時間は粘ってくれそうだ。
…でも修内太はまだ実戦慣れしていない。
そりゃあ竜との戦いの時に比べれば相手は弱いけど、それでも数が尋常じゃない。
何しろ無限の軍勢だ。
修内太の魔力じゃ長くはもたないだろう。
彼の魔力が底をつく前に、早い所こっちの仕事を済まさなければならない。
「よし」
ちょうど乙女との戦いの時に、右手に氷の刃を創り出している。
私はその刃で、自らの左手首に傷を付けた。
…ボタボタと滴り落ちる血液。
『再生』が始まる前に、手早くしなければならない。
私は滴る血を利用して、屋上の床に六芒星を描いた。
それを取り囲むように神代の文字と記号で術式を書き込み、円で囲む。
更にその円を囲んで術式。
それを再び円で囲む。
左手首の傷が再生する頃には、場には魔方陣が形成されていた。
…チラリと乙女達の方を見る。
派手にスケルトンがバラバラに砕かれているのが見えた。
頑張ってくれている。
「もう少し持ち堪えててよ…」
私は魔方陣の中央に立ち、左手をぎゅっと握り締めた。