鏡と瞳
だって、私の気持ちなんて
海晴にわかるかっていうんだ!
あ、自分でもわかる。
変なスイッチ入った今。
「私のこと好きだって言ってるけど
それだってわかんないよ?
私のどんだけ知っててどんだけ好き?
そんなに私のこと知らないくせに
自分は好きって気持ちわかるって、
私の気持ちは恋とは違うんだって、
なんで海晴が言い切れるわけ?
なんで私の気持ちまで
否定されなきゃいけないわけ?!!」
勢いで喋りすぎて、言い終わった後も
少し呼吸が乱れた。