鏡と瞳




「あ、ごめん。
でも、海晴が思ってるような子じゃないよ私。
海晴が好きになるようないい子じゃないよ。」


「そうかもな。」

「………。」


自分で言ったくせに、肯定されると
悲しくなるなあ。


「俺、夢のことほとんど知らないんだな。
今だって夢がこんなベラベラ話すのも
怒ってるとこも初めて見たし。
夢って、怒ると熱くなるタイプなんだな!」


「えっ」


ここ、そんな明るく話すとこ、かな?



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