償いのprincess〜2度目の仲間〜《下》
「美帆?今どこ?」
もっと怒鳴られるかと思ったけど、思ったより冷静な声だった。
「家にいるよ。」
携帯越しに深いため息が聞こえた。
「そんなとだろうと思ったよ。
で、どうするの?一部始終見てたけど。」
見てたんだ。
だから驚いたりしないんだね。
でも、どうするって言われても…
「何も決めてない。だけど、桜舞を超える力をつけたい。」
沙奈はう〜んと何かを考えた。
「方法はなくもない。かな。」
曖昧な返事が返ってきたけど、それが唯一の助けだった。
「あるの?!」
「うん…。まぁ、あるかな。」
また曖昧な返事だった。
成功率が低くてもやるしかないっ!
「レディースを結成する。美帆が総長のね。」