償いのprincess〜2度目の仲間〜《下》
本当に人がいるの?っていうくらい静かな廊下。
ドアの向こうにこれから仲間になる人達が……。
「すぅ、はぁ〜」
深く深呼吸する。
カチャッ
ドアが開くと金髪の髪の毛が多く見えた。
「舞蝶に挨拶っ!」
誰かの太く通った声が響いた。するとみんなが
「「「おはようございます!総長!」」」
え?なんでおはようございますなの?
今は夜だよ?
「おはよう。」
疑問に思ったけど、挨拶はしなきゃね。
「総長、挨拶お願いしますっ!」
さっきの金髪美女が大きな声で言った。
美人だけど、強そう…。
挨拶か…。
姫になったときのこと、思い出すな…
「下坂美帆。通り名は、星闇、舞蝶。
舞をみんな教わりたいと聞いた。
やる気がある人には全力で教える。
だけど、1つ言っておく。舞は、危険だ。中途半端にやると命を落とすことだってあるかもしれない。
伝説と言われている舞────。
どんなものか見せる。しっかり目に焼き付けろ。」
最初は舞をやるつもりはなかったんだけど、見せた方がやる気出るかなって思った。
体力がなくなると大変だから、三十秒程度でいいか。
「倒す相手はどうしますか?」
それだけ舞が怖いのか、少し震えた声で聞いてきた。
「相手はいらない。
舞の動きを見せるだけだから。」
私は目を閉じた。