償いのprincess〜2度目の仲間〜《下》


「じゃあ情報のことは優奈に…」

「ハッキングに頼っちゃだめ。」


私の声を、誰かが遮った。


振り向くと、元指揮のリーダー、真奈美だった。


「ハッキングはね、嘘の情報を見抜くことができないんだよ。
例え腕がよくても。
そんなんじゃ情報で1位になることはできないよ?」


真奈美はクスッと笑いながらゆっくりと湯に浸かった。


「じゃあ…どうするの?」


元指揮のリーダー。どんなことをしていたかは知らないけど、知識があるみたい。

「それはね……人脈よ。」


人脈…。人との、つながり…


「様々な情報を一人じゃなくて大勢から集めれば、正確な情報が分かるでしょ?」


真奈美は2本の指を出した。


「人脈を得るキーワード。
愛想と、心。
仲良くなりたいって思えば、相手に自然とそれが伝わるもの。」


愛想。果たして、私に愛想があるのか。


「これから強くなって舞華の名前が知れてくれば同盟組みたいって人も出てくるはず。
相手にもよるけど、たくさんの所と同盟を組んで仲間を増やしたほうがいいと思うよ?」


なるほどっ!

さすが真奈美!!!!

総長の私より頼れる存在かも…!


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