償いのprincess〜2度目の仲間〜《下》
俊介にこのこと言ってなかったから。
俊介はいきなり立ち上がって言った。
「膝に力が入らなくなるくらいの技をなんで外で…!
危険だなとか思わねぇのか?!
少しは俺らを頼れよ!」
俊介は校舎の方へ戻って行ってしまった。
「危険」「頼れ」この言葉が胸に突き刺さった。
自分の中では頼ってたつもりだった。
私、頼れてなかった────?
私は桜舞の姫。
それなのに危険なことをしたの?
力が尽きて戦えなくなったときに、さらわれてたらどうなった?
抵抗できない。
未完成で危険な技をむやみに使うなんてありえない。
そうでしょ?
それなのに、使ったの?
俊介の目の前で────