償いのprincess〜2度目の仲間〜《下》
私はまだフラつく足を無理やり動かして校舎に向かう。
校舎の前まで来て足を止めた。
俊介に会って何を言うの?
もう取り返しのつかないことをしたんだよ?
どうするの?
もう、伝説の舞は存在するって知られてしまったのに。
私の頭にふと流れた言葉。
「星ってかわいそうだよな。」
星になればいい。
もう俊介達に迷惑はかけられない。
私が無力だから。馬鹿だから。迷惑をかける。
なら、力をつける。
謝るなら、それからだ────
私は体育祭を放棄して、家に帰った。