ふるーつ恋愛♡
━━ガラガラガラ。

「遅いよ。なにしてたの?もちろん買えたよね?」
ひぃいっ!
「あ、あのー。ごめんなさいっ!買えませんでしたっ」
はぁ。お仕置きだぁ。

「どうして?はぁ、僕のお昼ないのかぁ、はぁ。」
落ち込む桃太郎くん!

「代わりに色々買ってきました!」
買ってきた袋ごと渡すと
桃太郎くんは
ニヤっと、笑い
「へぇ、いいもの買ってきたじゃん」

といった。
よ、よかったぁ。これでお仕置きはまぬがれ━━

「じゃあお仕置きタイムといこうか。」

や、やっぱり!!泣

クイクイ。
桃太郎くんが手招きしている。

近づくと私が買ったポッキーをチラチラ見せ笑ってくる。
「意味分かる?」

え?ポッキーをくれってこと?
なーんだ。それぐらいなら!

「いいですよっ!あげます!」

良かった。暴力とかそんな人じゃないよね!

「ふーん。なら良かった。」
そういいポッキーをだし口に少しくわえた。

「んっ」

ん?なに?
「どうしたの?」
「んっ!」
え?なに?するとポッキーを手にとり
「意味わかんないの?ポッキーゲームだよ。ポッキーゲーム。できないならもっと恐ろしいことさせるよ?」

ええええええ
「な、なんで!ポッキーゲームって!」
恥ずかしいにもほどがあるよっ!

再び口に戻し催促してくる。
で、でもしないともっと恐ろしいこと‥‥‥。

━━カリっ

私はとうとう口に含んだ。
あ、でもこれ負けたらまた罰ゲームだよね

━━カリっ‥‥

や、やばい!か、顔が近いよっ!
もう負けを認めようと顔を遠ざけようとしたとき。

━グイッ
顔を押さえつけられて、逃げれない状態になってしまった。

「んっ!?」
━カリっ
ち、ち、ち、近いよっ!
で、でも近くでみてもかっこいいな。

━━ちゅっ

「んっ!?」
く、口に柔らかい感じが。
わ、私き、キスしちゃってるよ!!

「んんんんっ!」
あわてて離れようとするけど抑えつけられて逃げれない。

するとどんどん深くなってくる。
「んっ、ふうっ」

口が離されたのはそれから少したってからだった。

━ボーーー

「くっくっく。なにボーっとしてるの?なに?もしかして初めて?」

カァァァっ
顔がいちごになるのが分かった。
口にほんのりチョコの味が広がる。

「な、なんで。」
「結構可愛いんだね。いいよ、その顔。そそるんだけど。」

ばっ!と急いで手で顔を覆い隠す。

「まぁ、こんなとこでいいでしょ。
今度ヘマしたらもっとすごいからね」
え?
「こ、今度ってまたあるの?」
「当たり前じゃん、君つくづく馬鹿だよね。召使いは1回で終わらないよ」

な、なんと。。。
「じゃあね。」
━ガラガラっ

シーーーーーーーーーン。

あ、あたし今度こそ死んじゃうよっ

も、桃太郎くんとキスしちゃった。
初キスなのに‥‥‥
なのに、嫌な気分にならないのはなんで??

私はチャイムがなるのと同時に教室にもどる準備をした。
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