死神のお仕事
どれくらいの時間止まってたのか分から無いけれど、サエキさんに指摘されてハッと我に帰った。やれやれともう一度作業に取り掛かると、サエキさんにパソコンのディスプレイを覗かれた。
「そのリスト、終わりのヤツか?」
「…一応、これでまとまったと思います…」
「そうか。なぁあかり、おまえにこの間端末の使い方教えたよな?」
「え?いや、そこまで詳しくは…」
「魂を見つけたら?」
「へ?」
「見つけたらどうすんだ?」
「あ、あぁ。えっとスキャンしてデータを送信します」
「そ。じゃあ空間を繋ぐ時は?」
「ドアや窓など空間を仕切る部分に場所のデータを送信します」
「お、完璧だな。じゃあ大丈夫だ」
「? だ、大丈夫だ…?」
…嫌な予感がする。
まさか。まさかいや、そんな事って流石に…
「実践だ。そのリストのヤツ一つ行って来い」
「!」
や、やっぱり!