死神のお仕事

重なる理由





サエキさんが管理と呼ばれていたとか、あのセナさんという新しい死神は誰なのかとか、サエキさんの言う賭けと私の繋がりは何なんだとか…色々とまた気になる事が増えてしまった。

増えてしまった事で、気になって気になって仕方無い私が、その話題をサエキさんに振ろうとしてみても、


「あぁ。こっちの話だ」


の、一点張り。


「こっちって… 」

「おまえが気にする事じゃねぇよ。それよりリストは?まとまったのか?」

「…今やってるとこです」


いつもいつも、毎回そう。何も教えてくれない。教えるつもりはさらさらないらしい。 …それなのに、


「あ、もう知らねぇ奴からの電話は出るんじゃねぇぞ?居場所もバラすなよ」

「……」


なんて、蒸し返すような事を言ってくる。あれからしつこく、そっちの注意ばかりしてくる!


「別にバラしてもいないし、電話も出た訳じゃありません」

「? じゃあなんであいつが居たんだよ」

「向こうが電話に出たんです、サエキさんにしたはずの電話に」

「俺に?」

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