死神のお仕事
きっぱりと、ゴネる私に突きつけられた。答えはこれしか無いのだと。何を言おうとそれにしか、辿り着かないのだと。
「あかりちゃんの好きなように、思うままに生きていって。それがサエキさんの願い」
好きなように。思うままに。
「…分かりました」
決めた。そっちがその気ならもう、決めた。
好きなように、やってみせる。
「私は私で、やりたいようにやります」
後で後悔するなよと、そんな気持ちで口にした宣言に、アラタさんはまた困った顔をして笑った。
ーーその次の日、私は早速行動に移す。
「あれ?いいの?こんな所に居て」
急に現れた金髪のこの人は、甘ったるい声で近づいてくる。べったりと肩を抱かれたと思ったら匂いを嗅がれて、恐怖で身体が硬直した。でも、もうこの人を頼るしかない。
「オレに会いに来たの?可愛いね」
ニッコリ笑うセナさんは、ギラリと目を光らせて私を見つめていた。私はセナさんを頼る事に決めたのだ。