死神のお仕事

「さて。ではまず、セナと約束をしたあなたの目的は？」

「…さ、サエキさんの事を、教えて貰おうと思いました。でも今は、会う為のお手伝いをして貰いたくて」

「ではそれはボクの方で引き受けます。セナでは役不足でしょうから」

「……」


確かに、と思いつつチラリとセナさんを見ると目があって、「ひどくない？」と返ってきた。だとしてもキリヤさんなら安心、という訳でもないんだけど、何となく説得する圧力、みたいなのがあって、解決する力を持ってそうに感じる。


「あなたの質問には全て答えます。その代わりに、ボクはあなたの持つ死神の魂を貰います」

「死神のですか？」

「はい。それがボクの目的です」

「でも、私の中の魂は沢山ありませんし、後から入れたものなので、渡してしまうと何が起こるか…死ぬ覚悟まではありません」

「もちろん。命をくれと言っている訳ではありません。あなたの中の死神の魂を交換させて貰いたい」

「…交換、ですか」