Doll girl
キッと目を鋭くさせお兄さんの前にたつ。
爽「何」
沙彩「なにしてるの。昨日爽さんここが居場所だって言ったよね。ここ守るって言ったよね」
ピクリと爽さんの体は停止し、悲しさを秘めた複雑な顔をした。
爽「何怒ってるの」
怒る…?
そうか…これは怒ってるのか…。
沙彩「不器用すぎる。そんなのでは誰も幸せになんてなれっこない!
素直になってよ!!!」
爽「俺の気持ちなんて誰もわからない!!」
爽さんの声は当たりに響いた。
爽「簡単にはいれた暴走族。
親しくしてくれる皆!!!
日に日に募る罪悪感…。
…私の居場所は…もうここになってしまった。だからせめて…この暴走族を守りたいんだよ!!!」
吐き出す言葉は意志に逆らってポンポンと出て行った。