チャラい彼氏と無愛想な彼女。
「ごめん、迎えに来てもらって」
「ぜーんぜん!!むしろこっちが言い出したことだし………あ、そーいえばさ」
「え?」
俺は昨日考えていたことを思い出す。
「海菜実ちゃんってずっとここに住んでたの?」
「そうだけど………?」
「だよね〜?じゃあなんで小学校も中学校も違うかったんだろ??」
「あ…………私がどっちも私立に行ってたからかも」
「あぁ〜っ!!なるほどね!! っていうか、そうなんだ!!もしかしてお嬢様!?」
だからあんなに綺麗な家なのか!?
「えっ、いや、そんなことはないけどね?」
「あれ、そーなの??」
海菜実ちゃんは可愛らしい顔で少し笑った。
「結構本気でそうなのかと思っちゃった」
俺もつられて笑ってしまう。