チャラい彼氏と無愛想な彼女。
「という訳なんだよ。泰地、どう思う?」
「………いきなりだな。まぁいつもだけど。」
こいつの名前は小林 泰地【こばやし たいち】
去年も同じクラスで、高校入学のときからずっと喋ってる。
野球部だからいつでも坊主。だけど何だかこいつの坊主はかっこよくみえる。
身長は178cm。巨人だ。←
頼りがいがあるので、俺は何かあると泰地に相談してる。
「うーん………」
泰地はわざとらしく腕を組んでうなる。
「あー、でも。俺にはそんな大人しいっていうイメージは無いかな。
むしろ元気すぎるくらい?」
「まじか!!…………やっぱり俺の前だけあんなに大人しいんだ。
…………なんでかなぁ」
「はぁー………しょーがないなぁ。聞いてきてやるよ。」
「………えっ?泰地、海菜実ちゃんと知り合い?」
「いや、俺じゃなくて早紀。おんなじクラスで割と喋ってるっぽいからさ」
さき。泰地の彼女だ。
「あ、なるほど!!じゃあ頼んでくれ!!」
「はいはい。今度ジュース奢れよ?」
「さんきゅ!!やっぱお前良いやつだぁ〜!!」