チャラい彼氏と無愛想な彼女。





「という訳なんだよ。泰地、どう思う?」


「………いきなりだな。まぁいつもだけど。」




こいつの名前は小林 泰地【こばやし たいち】


去年も同じクラスで、高校入学のときからずっと喋ってる。

野球部だからいつでも坊主。だけど何だかこいつの坊主はかっこよくみえる。

身長は178cm。巨人だ。←

頼りがいがあるので、俺は何かあると泰地に相談してる。



「うーん………」



泰地はわざとらしく腕を組んでうなる。



「あー、でも。俺にはそんな大人しいっていうイメージは無いかな。

 むしろ元気すぎるくらい?」



「まじか!!…………やっぱり俺の前だけあんなに大人しいんだ。

 …………なんでかなぁ」


「はぁー………しょーがないなぁ。聞いてきてやるよ。」


「………えっ?泰地、海菜実ちゃんと知り合い?」


「いや、俺じゃなくて早紀。おんなじクラスで割と喋ってるっぽいからさ」



さき。泰地の彼女だ。




「あ、なるほど!!じゃあ頼んでくれ!!」


「はいはい。今度ジュース奢れよ?」


「さんきゅ!!やっぱお前良いやつだぁ〜!!」






< 20 / 52 >

この作品をシェア

pagetop