チャラい彼氏と無愛想な彼女。
「ちょっと重いって思うかもしれないんだけど………」
「大丈夫。………聞かせてくれる?」
「………うん。」
海菜実ちゃんは少しうつむく。
「もしかしたらもう知ってるかもしれないけど
私ってもともと、結構………いや、だいぶうるさいんだよね」
海菜実ちゃんごめん、こっそりのぞいて今日知ったところだよ。
「そんな私には片思いしてた男の子がいて、思いきって告白したんだけどね
………うるさい子は苦手だから、ってふられちゃって。
やっばりうるさいと嫌われやすいのかなーって思って………………
だから、好きな人の前では静かにしてよう……って決めてたんだ
……………って言っても、ほんと、だいぶ前の話なんだけど」
海菜実ちゃんは苦笑いを浮かべる。