チャラい彼氏と無愛想な彼女。
「……………よ、」
「えっ…………?」
「よかったぁ〜…………」
一気に俺の全身の力が抜けていくのがわかる。
「えっ?よかったの………?何が?」
「嫌われてる訳じゃなかったんだ〜って思ったら、ほっとしてさ。
あと、俺が海菜実ちゃんを緊張させちゃってたのかな?って思ってたんだけど………
ちょっと違ってたんだね」
「そっか、普通はそう思っちゃうよね……
ごめんなさい。嫌な思いさせちゃってたかも……」
「いやいや、ちゃんと聞かないで勝手に不安がってた俺が悪かった。
こっちこそごめんね?……あと、話してくれてありがとね」
「そんな………相模くんが謝ることなんて、ひとつもないし………っ」
「海菜実ちゃん…………」
「………こんな私ですが、これからも、一緒にいてくれますか……?」
海菜実ちゃんは不安そうな顔で聞いてくる。
だから俺は海菜実ちゃんの小さくて白い手を握った。
「もちろん。…………あとさ、まだ言ってなかったんだけど」
「えっ……?なに?」
「俺、海菜実ちゃんのことすきだよ。」
「っ………!!」
「………これから、仲良くやってこうね」
「っ………うん」
真っ赤に染まった海菜実ちゃんの顔は今まででいちばんかわいく見えた。