チャラい彼氏と無愛想な彼女。
「………ね、海菜実ちゃん」
「え?」
「今度、デートしよっか」
「ぬっ!………………する」
ぬっ!………ってなんだ。かわいすぎだろ。
「どっか行きたいとことかある?」
「うーん………遊園地とか、水族館とか………?
あ、でも映画もいいなぁ……いや、ショッピング?それとも……」
「あのー……海菜実ちゃん?」
「えっ?………あっ!ごめんなさい!そんなにたくさん言ったら困っちゃうよねっ」
「いや、むしろたくさん案を出してくれて嬉しいんだけどね」
ただ、いつもより饒舌だなー………なんて。
少しずつだけど、自然体で接してくれるようになってきたのかな?
そう思うとこっそりひとりでにやけてしまう。
「相模くん……?」
「ごめんごめん、何でもないよ♪じゃあ、とりあえず最初のデートは映画にしますか!」
「うん……!」
海菜実ちゃんは不思議そうな顔をしつつも、嬉しそうに頷いた。