チャラい彼氏と無愛想な彼女。
「海菜実ちゃんは、観たい映画ある?」
「あっ……えーと………これ、かな?」
海菜実ちゃんが指をさしたのは、最近流行ってる恋愛映画だった。
「おぉ!俺もそれ見たいと思ってたんだ!」
「そうなんだっ……!よかった」
そして俺たちはポップコーンと飲み物を買った。
「楽しみだねっ……?」
「うん、超たのしみ!」
「あ……」
「ん?」
「その………手っ」
「手……?あっ、ずっとそのままだったね
…………離しとく?」
ほんとは離したくない…………なんて。
「ううんっ………相模くんがよければ、このままがいいかな………」
「っ…………じゃあ、そうしとこ!」