チャラい彼氏と無愛想な彼女。
……とは言うものの。
それから海菜実ちゃんは
やっぱりあの茶髪が気になる様子だ。
俺との会話が途切れる度に
あいつの方をちらっと見てる気がする。
「……あ、いこ!次俺らの番だよ」
「ん……?あっ、うん!いこっか!」
そんな中、プリクラの列が進み、俺達はやっとプリ機の中へと進んだ。
「うーん、どの背景にするか……
海菜実ちゃんは好きな色とかある?」
「えーっと……白、かな?」
「おっけー!じゃあ1枚目は白ね!
俺は……このハートのやつにしよっかな??」
「ふふっ……意外とかわいいの選ぶんだね」
「かわいい子にはかわいい背景を。ってね!」