欠詞-カケコトバ-
1.事の始まり
日常
新井志織は決まって二回目の目覚まし時計の呼び鈴で起きる。
本人は一回目で起きているつもりなのだが、本当かと聞けば彼女の母親は「目覚まし時計置きはじめてからずーっとよぉ。ま、起きてくるタイミングがわかって都合いいけどね。」と言うのだとか。
母親の作ってくれた朝食──今日は玉子サンドウィッチとワカメ味噌汁──を食べ終え、自分の部屋で着替え等を済ませて、午前7時30分。
まだ少し余裕はあるが、学校へ向かう。
志織は今、高校2年生の、クッキング部所属。
運動は得意な方で、友達もそこそこいる…のだが、勉強面は並外れている、良くない意味で。
勉強を教えてもらっている友達には感謝しっきりの日々なのだという。
本人は一回目で起きているつもりなのだが、本当かと聞けば彼女の母親は「目覚まし時計置きはじめてからずーっとよぉ。ま、起きてくるタイミングがわかって都合いいけどね。」と言うのだとか。
母親の作ってくれた朝食──今日は玉子サンドウィッチとワカメ味噌汁──を食べ終え、自分の部屋で着替え等を済ませて、午前7時30分。
まだ少し余裕はあるが、学校へ向かう。
志織は今、高校2年生の、クッキング部所属。
運動は得意な方で、友達もそこそこいる…のだが、勉強面は並外れている、良くない意味で。
勉強を教えてもらっている友達には感謝しっきりの日々なのだという。