欠詞-カケコトバ-
2.パジャマンの場合
ニックネーム
啓斗とのテレビを通しての交信を終えて、私達は、その後新たに発覚したとある問題について話し合っていた。
「なぁなぁー、誰か俺の『名前』…。」
「知らないって言ってるじゃない。」
「あぅ…はい、スンマセン。」
全員、自分の『名前』が思い出せないでいた。
最初に気づいたのは、依然としてパジャマを着たままの男。
それをきっかけに、一人ひとり、名前が思い出せないと明かした。
もちろん、私も含めて。
「でも、啓斗さんは、欠けてるのは感情が関係した言葉だって言ってたのに…。」
私の隣にいる、小柄な、少女が呟いた。
確かに、個人の名前は感情に関係ないはずだが。
啓斗は嘘を言ったのか、それとも何か不具合でも、起こったのだろうか。
「なぁなぁー、誰か俺の『名前』…。」
「知らないって言ってるじゃない。」
「あぅ…はい、スンマセン。」
全員、自分の『名前』が思い出せないでいた。
最初に気づいたのは、依然としてパジャマを着たままの男。
それをきっかけに、一人ひとり、名前が思い出せないと明かした。
もちろん、私も含めて。
「でも、啓斗さんは、欠けてるのは感情が関係した言葉だって言ってたのに…。」
私の隣にいる、小柄な、少女が呟いた。
確かに、個人の名前は感情に関係ないはずだが。
啓斗は嘘を言ったのか、それとも何か不具合でも、起こったのだろうか。