欠詞-カケコトバ-
家族と団欒を終え、自分の部屋へ入ると、ベッドから遠く離れた床に落ちている、友達はブサイクだというイルカの大きなぬいぐるみを拾う。
抱き枕のはずだが、いつも眠っている間に蹴り飛ばすのだろうか。

彼女自身もまた、『私』と同じ疑問を持ちつつ、イルカを引き連れてベッドへ飛び込む。
その日の復習、次の日の予習は一切しない。
友達には「やりなさい。」と言われるようだが、寝る頃にはとうに忘れている。

しばらくイルカと戯れてから眠りにつく。

これが彼女の日常。
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