欠詞-ｶｹｺﾄﾊﾞ-

「にしても長いわよ…どれだけ探してるのよ。」
「いやぁそれは大きい方だったんで…でも時間かかったほうがよかっただあぁっ!?」

急に、パジャマンの身体が傾いた。

…よく見ると、ヒカリがパジャマンの足に足を引っかけている。

不意を突かれたパジャマンは体勢を立て直せず、受け身もとれずに顔面から床に衝突した。
部屋中にに鈍い音が響く。
床は木製である。

…しばらくうつ伏せのまま動かないパジャマンを心配して小鳥がそっと歩み寄った。

「…あの、大丈夫…ですか？」
「おーう、大丈夫だぞぉ。」

先程の衝撃の割には軽い声色で被害者は無事を報告した。