欠詞-カケコトバ-

非日常

「あれ…?」

起きてすぐ、いつも通りイルカのカイルがベッドと正反対の方向に落ちている部屋で、私は不思議に思った。
カイルが遠くに落ちてることはいつものこと。
不思議なのは起きた時間、6時51分。
二回目の目覚ましはとっくに鳴り終わっている時間。
今日は日曜日で学校はないから別にいいんだけど、寝坊したのかな、それとも、

「壊れた?」

私は目覚まし時計の調査を始めた。

…ちなみに時計は、時間になると鐘がジリリリリと連打される、あのタイプ。
鐘を叩く小さなハンマーが動くかとか、そもそも時計は動いているのかとか、あんまりわからないけど色々と調べた結果、多分普通に動いてるみたい。

じゃあ、寝過ごしたのかな。

今まで一回も寝過ごしたことないから半信半疑だけど、とりあえずリビングに行くことにした。

けど、ここでも違和感があった。
< 4 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop