欠詞-カケコトバ-
ちらっと時計を見上げる。いつの間にか結構時間が経っていて、7時29分。

なんだか、少しでも早くお母さんを見て安心したくて、早足で洗濯機のある脱衣場につながるドアへ向かう。

いつの間にか胸がドキドキしてる。

何が不安かもわからない。

でも、何かが起きてるか、何かが起こるか、そんな気がしてしょうがなかった。

ドアの取っ手に手をかけて、息を一回はく。

開けたら、いるよね、お母さん。

7時30分。

ドアを開けた。
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