先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
『あー、そういや今日、お茶するって言ってたなぁ。デートじゃない!って翔太には宣言してたけどねぇ』
相変わらず耳に響く程の元気声。
電話の相手はおそらく今日、暇してるであろう櫻田先生。
『あやちゃんってば、妬いてるのかぁ。可愛いな。つーか智也って本当に罪な男だね。こーんな可愛い子にヤキモチ妬かせるなんて』
本当にそうですよ。
彼は罪な人です。
そして櫻田先生、ズバズバ言い過ぎです……。
『ま、そんな気になるならさ……見に行こうか』
「……!!」
そんなのダメ、と思いつつも……私は櫻田先生の提案に便乗した。