先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
「ほら、いたいた」
「あ……本当だ」
櫻田先生が言った通り、智也さんは近所の喫茶店にいた。
「こんな事もあろうかと、お茶する場所はバッチリ聞いておいたんだ」
そこまで先読みしてたんだ。
「とりあえず外から見るだけじゃアレだから、中に入ろうか」
「えっ!!で、でもっ」
強引に腕を引かれてお店の中へ。
櫻田先生は大胆にも智也さんの座ってる席の左ななめ後ろの席へ。
「こ、こんな近くに座ったら……」
「大丈夫だよ。智也は鈍感だからぜーったいにバレないよ」
そうだといいけど……。