先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
櫻田先生は苦笑いしながらメニュー表を見て、店員さんを呼んだ。
「ガレット、2つちょうだい」
「かしこまりました」
メニューを置いて、馴れ馴れしく私の手を握ってきた。
「とにかくさ、俺らもデートを満喫しようよ!ね?」
これも……デート、なの?
「てゆーか、智也と一緒にいるのが苦しいなら俺のトコにおいでよ」
キザなセリフを、キメ顔で言われたが……。
「絶対に嫌」
相手にしない。